ドイツ:ドレスデン建築と風景

ドイツ:ドレスデン建築と風景

アクセス:ベルリンからEC利用で約2時間。雪の中のドレスデン。2月の風景です。この次の日に、ネットでエルベ川対岸のエリアで労働者のストライキがあるということで、あまり近づかないようにと言われていました。といっても、ドイツは北部の方が天気も悪くあまり良いイメージもないですが、ミュンヘンを代表とする南部はどっちかというと気さくな人が多い印象です。

ドレスデン中央駅自体は、そこまで大きな駅ではなく、周りもちょっと寂しい感じです。しかしながら歩いて20分程度すると、こんな景色に様変わりします。

 

 

ドレスデン城、ツヴィンガー宮殿

 

ドレスデンの中でのハイライトです。ドレスデンというと世界遺産に詳しい方だと、世界遺産だった町です。“だった”というのは、世界でも珍しく、

オマーンのアラビアオリックスの保護区と、ここ、ドレスデン・エルベ渓谷の2か所は、以前まで世界遺産として登録されていましたが、大規模な橋の建設により景観が損なわれたということで、取消を受けています。

そのため、ドレスデン城、ツヴィンガー宮殿についても、元世界遺産です。

エルベ川から見る景色は、確かに橋が建設されたことによって景観が変わってしまいましたが、その眺めは圧巻です。特にツヴィンガー宮殿は、バロック様式の宮殿で、中庭を中心にすべて対称に作られています。

 

 

 

ドレスデン軍事博物館:ダニエル・リベスキンド

 

 

ドレスデンの中で一番見たかった建築で、この突き出た方向が爆弾の投下された方向を示しています。突き出た部分は展望台となっており、外に出ることができます。内部についてもこの突き出た部分が挿入される形で入っており、トロントのロイヤルオンタリオ博物館と同様の構成になっており分かりやすいです。軍事博物館の規模としては比較的大きいようで、展示フロアも大きく、分かりやすい導線になっています。

 

 

ここを訪問するのは、いささかマニアックなところもあり、アクセスはドレスデン中央駅(Dresden Hbf)-列車8系統利用-dresden stauffenbergalleeにて下車です。約15分程度で到着します。ちなみにご存知の方も多いかもしれませんが、ドイツでよく出てくる、Hbfはハウプトバンホッフの略で、中央駅を意味します。ドレスデン駅といっても、複数あるので、Hbfを目印にすると列車の乗り降りがしやすいので、お試しください。

 

 

 

 

 

 

UFAシネマコンプレックス:コープ・ヒンメルブラウ

 

脱構築主義の典型例と言われるコープ・ヒンメルブラウの設計です。これがシネコンだというから面白い。施主もよくこんなオーダーをお願いしたなぁと。安藤忠雄の地中美術館のアプローチ同様、壁がこれだけナナメになっていると、平衡感覚が気持ち悪くなります。また後の記事で記載しますが、この用途無視の最たる事例は、なんといってもザハ・ハディドのドイツ:ヴァイルアムラインにある、ヴィトラ社ファイヤーステーションでしょう。
冬だったから?かもしれませんが、この辺りは人通りが少なく、ほんとに映画やってるの?というイメージでしたが、ちゃんと今検索してたら、インクレディブル・ファミリーがやってました(笑

 

ドレスデン中央駅で一杯。あえてツマミは頼まず。最近評判のBIOワインでした。