ヒト、モノ、カネから見る作業の効率化

ヒト、モノ、カネから見る作業の効率化

 

以前、作業屋と仕事人という記事を書きましたが、それでも作業は少なからず発生するものです。そんなときに、人は効率化を考えます。効率化は大きく3つに分かれており、

 

1.技術を利用した効率化

2.人の教育による効率化

3.作業を外注することによる効率化

 

です。

原因が何が適当であるかを見抜かなければなりません。

 

1.技術を利用した効率化

これは、新しい技術を利用することによって、効率化させることです。新しい技術というのは、自社・外部開発問わず一番適切なものを導入する必要があります。よく見受けられるのは、技術を導入した時点で既に終わっており、実際に利用されなかったという何ともお粗末な事例です。

2.人の教育による効率化

一人しかできていなかった業務を別の人も含めて教育することによって、効率化させることです。一番投資コストが少なく済む可能性が高いです。新入社員の集合研修やOJTなどはまさにこの例となります。ある程度まで教育を行うことで、均一化されたサービスを提供することが可能です。

 

3.作業を外注することによる効率化

これは、一番簡単ですが、反面、リスクも受けることがあります。最近では、総務系の職務を全て他企業に外注する事例も増えてきました。なぜ、総務系なのかというと、ここは他の企業でも同様の部分が多いからです。例えば賃金の支払い、源泉徴収、労務管理などは条件が法で定まっている部分+企業ごとに定まっている部分さえ共有されれば、外注は可能です。これだけ見ると、良いことばかりかもしれませんが、外注しすぎると技術の流出や営業力の低下などを招きます。自身の企業でどこが、ブラックボックスなのかを考え、それさえ死守できれば、資本があれば全て外注することも不可能ではありません。ただ、このブラックボックスが何かということを見極めるのが難しいと思います。

 

PDCAサイクルと同じですが、ヒト・モノ・カネも絶えず時代とともに変化するため、1~3の効率化も時として変化していきます。教育で進めてきていたものが、ある日突然、ボタン一つのシステムで終えてしまうこともあります。外注で進めてきたこともそうで、そもそも不要な仕事を外注しているのではないか?と疑うことも忘れないようにしなければなりません。この最適解は常に変化し続けることを意識しつつ、最大限の効率化を目指していけば、余裕が仕事人を生み出すきっかけになってきます。

 

ぜひ、自社の職場でもヒト・モノ・カネの切り口で見直しを図ってみてはいかがでしょうか?