イタリア:ローマ現代建築と街並み

ローマの魅力はパリと同じほどひとえには表せない様々な都市の表情を持ち合わせています。広大な都市の中に何百年、何千年ともいわれる建築物がありながら、カフェなどの内装は非常にモダンなものまで揃っています。そのローマ帝国が築き上げてきた栄光をそのままにとどめる風景をご紹介します。

ローマはかなり複数の観光スポットがあり、それぞれの場所で地元の人が集まる場所から観光客が集まる場所まで様々です。今回はピックアップしたものを紹介していきます。

 

ナヴォーナ広場

特に地元の人が良く集まります。かなり横長の広場なのが特徴です。横長の理由はもともとドミティアヌス競技場が元になっていることがあります。

広場の中心には四大河の噴水と呼ばれるナイル、ガンジス、ドナウ、ラプラタ川が擬人化された彫像があります。トレヴィの泉も有名ですが、トレヴィの方がこぢんまりとしており、ゆっくり滞在するならナヴォーナ広場の方がおススメです。

 

 

スペイン広場・スペイン階段

スペイン階段はローマ滞在のメインのショッピング通りになるコンドッティ通りは左右に有名ブランド店が並んでおりイタリア発祥のお店は日本よりも安く買えるお店が多いです。一方で食事をする場合はコンドッティ通りの横にある、カッロッツェ通りがおススメです。

このカッロッツェ通りはローマ料理のお店からチョコレート専門店まで多く立ち並んでいます。道が狭いので観光客が多い時期はごった返してきますが、その活気が伝わってくるので食事をしなくても歩いているだけで面白いです。

 

 

 

コロッセオ

 

コロッセオは観光するとしたら、まず外さずに行くところになるでしょう。建築的に見ていただきたいのは、柱のデザインで1階はドリス式、2階はイオニア式、3階はコリント式になっている点です。また柱に無数の穴が存在していますが、これは建設および補修時の足場用の木材を入れ込むための穴だったのです。

 

フォロロマーノ

コロッセオの横に位置する古代ローマ時代の遺跡になります。ここはローマの中でも古代ローマの時代の遺構が大規模に残されており、廃墟、廃屋好きにはたまらないところでしょう。

ここに行く前には事前に、この場所がどんな用途で使われていたのかをWikipediaなどで調べておくとさらに見ごたえが出てきます。その用途を事前に知っておくことで、どんな生活が行われていたかイメージしながら巡ることが出来ます。

 

 

パンテオン

あまり建築の事に興味がない人にとっては、パンテオン?って何と思われる人が多いかもしれません。パンテオンとは簡単に言うと神殿で、一番特徴的なのは、神殿の天井にぽっかりとした穴が開いていることです。穴はオクルス(ラテン語で目の意味)があり、この空間は他にはないものがあります。日本とも繋がりがあり、原爆忌として毎年8月6日と9日はパンテオン前の広場で式典が開催されます。

 

今回ご紹介しただけでも、ローマの建築と風景はほんの少しだけになります。ヨーロッパの地域都市であれば1日あれば、街歩きとしては十分ですが、パリ、ローマ、ロンドン、ベルリン、バルセロナあたりの主要都市は最低でも3日間は無いと断片的過ぎて、その街の面白さが最大限分からないかもしれません。

ぜひ、ローマは3日間は取っていただき場所によって顔を変えるローマを見ていただければと思います。

 

 

アクセス:

<ホテルからスペイン広場を見る、ローマの朝焼け>

 

ローマ・フィウミチーノ空港から空港列車でローマ・テルミニ駅下車。テルミニ駅を起点としていきます。

今回紹介した場所はフォロロマーノ→コロッセオ→ナヴォーナ広場→パンテオン→コンドッティ通り(ショッピング)→スペイン階段・スペイン広場で回るとベストです。歩くだけであれば今回のルートは約1時間で回ることが可能です。

※スペイン階段あたり含めて観光スポットではスリが多いので、貴重品は注意です。