移動時間で仕事した気になっていないか?1日を振り返る重要性

 

営業マンだったら必ずと言っていいほど付きまとう「移動」。パソコンだけで新規顧客を獲得するのはBtoC向けの大規模ECサイトくらいだろう。人と人が話すことで、このヒトだったらお願いしてみよう、その信頼の獲得こそが営業の神髄だと言っても良い。

その営業の中では、お客様のところへ訪問してお会いし、面談し自分と自社の商品・サービスを提案する。その後はメールなり、電話なりの対応となるかもしれないが間違いなくファーストアプローチは「移動」を伴う面談だ。

 


 

移動中、寝てないか?

 

営業の間は、営業中のストレスからか、しばし寝がちになる。電車やバスの他のサラリーマンを見てほしい。今、見える範囲でも一人は寝ているのではなかろうか?一方で、PCを広げてずっと仕事を続けている人も見えるかもしれない。

営業にかなりのノルマや縛りがある場合は、強迫観念もあり移動時間に寝ずに仕事や勉強をしていることが多くなるが、そういった強制力がない場合、ふっと10分、20分でも寝落ちしてしまう事だろう。

ただし、その時間も会社は賃金を払っているのだ。

 

それがどうした!という人もいるだろうが、間違いなく知識は身につかないことは言える。

 

 

 

1日を振り返ったら、移動が半分を占めていることも

今日1日の自分自身の行動を振り返って見よう。10時に会社を出て営業先へ、11時に1件目の商談をし、お昼を食べ、また移動し14時に2件目の訪問、そして16時に3件目の訪問。そして17時に会社に戻る。そんなパターンは多いだろう。

 

 

このパターンの場合、商談が1時間だったとすると、会社を出て1件目、2件目、3件目そして会社に戻るまで合計4時間を移動時間に費やしていることになる。24時間のうちの4時間。勤務時間が8時間だとすると、4時間しか実質何かを成し遂げていないことになってしまう。

 

 

 

移動していない人と比べて、勉強時間は間違いなく少なくなる

先ほどの例で挙げると4時間が浮いてくるので別の時間として利用できる。4時間というのはかなり大きな時間であり、勉強時間に充てられるのならかなりの内容を習得することが出来るだろう。その内容は、英会話、プログラミング、社外コミュニケーション何でもいい。それだけ知識も人脈も蓄積していくことになる。では、移動が多い人は嘆いているだけだろうか?そうではない。

 

 


 

移動手段別の営業手段や勉強方法

徒歩、自転車、電車、バス、飛行機、鉄道、車と様々な手段で移動することになるが、移動手段から区切ってどのようなことが可能かを考えてみる。

 

 

徒歩

おススメは、電話だ。次週のアポイントを詰めたりできる。公共交通機関では日本の場合マナーの部分が強く電話がほとんどできないため、徒歩の際にコミュニケーションを図っていくのは効率的だ。

 

 

 

自転車

自転車は手も取られ、しっかりと前を見ていなければならないし、最近ではイヤホンも禁止されている。そうなると、もはや頭の中でアイデアを巡らせるのが一番だろう。この営業をどうやって対応していくのか、次の戦略などを練ったりできる。

また、自転車から見える風景は鉄道やバスとは違い、偶然知らなかった会社と会えることもある。

 

 

 

こちらも自転車と同じく、手も目も運転に集中しなければならないが、音はイヤホン以外ならハンズフリーでなんとかなる。おススメは、音で学べるものだが、最近ではオーディオブックなども進化しており本をながら聞きすることが出来るのでお勧めだ。ただし、耳に集中しすぎるあまり運転がおろそかになってしまっては本末転倒なので要注意。また、二人乗車で同行する際などは、コミュニケーションが図れる絶好の機会になる。

 

 

 

電車・バス・飛行機・鉄道(公共交通機関全般)

公共交通機関の場合は、プライベート空間ではないため、電話やプライバシー、秘密保持の情報が関わるPCの作業等は中々やりづらい。しかしながら、勉強という観点では絶好のタイミングで、待ち時間含めて読んだり、書いたりできる。

やはりおススメは本でも1冊いれたり、スマホに入れておいた文章を読んだりすることだろう。こちらはイヤホンが使えるため、オーディオブックや英会話にも適している。ラッシュ時等は本すら開けない状況になると思うと、耳を使わない手はないだろう。

 

 

 

1日4時間の差は、1年で1,040時間の差に

週休二日で換算すると約1,040時間を移動に使っていることになる。この時間は日にちに直すと43日。1か月超にもなる。

その時間を、良くも悪くも利活用できるようにするのは自分次第になってくる。ぜひ、移動時間が有効な時間になりますように。