スウェーデン:マルメ現代建築と街並み

マルメといえば、建築家、構造建築家として有名なサンディアゴ・カラトラヴァの作品である、ターニングトルソ・タワーがあります。このシンボリックな建物のふもとには、新しく都市計画された街区とその街並みが見てとれます。

 

日本でいう新興住宅街のようなところになりますが、地盤や文化の違いもありマルメの新市街は非常に魅力的です。

 

 

ターニングトルソ・タワー

◆上を見上げる◆

 

設計は、サンディアゴ・カラトラヴァ。建物自体を一つのオブジェとして魅せるのが得意なカラトラヴァの有名な作品です。

 

カラトラヴァというと、他にスペイン・バレンシアの芸術科学都市、アメリカ・ミルウォーキーのミルウォーキー美術館などがあります。直方体の上下の面をずらすような形で建物はデザインされており、支えになっている部分も最小限が外に張り出しています。

◆エントランス部分◆

 

入り口はガラス張りになっており、しかもタワーを構成する平面よりも小さくなっており本当に大丈夫か?とも思ってきます。

 

用途はタワーマンションと貸しオフィスであり、最上階からはマルメ市街が一望できるつくりとなっているようです。

 

◆新街区よりターニングトルソ・タワーを眺める◆

 

 

タワーをシンボルとした新街区

◆色のパターンが豊富な住宅◆

 

マルメの新街区は海に面しており、住宅施設が主になりますが、街区ごとに配置された中庭や公園はヨーロッパの都市計画によくあるパターンとなっています。

特筆すべきは、街区はしっかりと固定されつつも、各住宅は個性豊かなものになっており、建物一つずつが個性を主張している点です。

 

◆新街区のゾーニング、イメージ◆

 

 

公園にみる親水空間

この写真だと一目で分かりますが、日本ではあるべきものが、ヨーロッパではほとんどありません。それは水辺に面した部分の柵です。

ヨーロッパでは水に落ちたら自己責任という意識が強いため、見た目重視で設計ができますが、日本ではこうはいきません。

日本の場合、水に落ちたら真っ先に施設管理者に連絡が行き、柵が無かったから落ちたというクレームになってしまいます。

 

 

光をふんだんに取り入れる住宅

◆ガラスに映りこむ雲◆

 

北欧地域の人にとっては、太陽の光は積極的に取り込みたいという気持ちが強いです。そのためか、風は遮るが、日光は取り入れるというスタイルのベランダが多く、写真のようなベランダがあちこちに見えます。それにしても、デザインが良いというか・・・。

◆魅せるベランダ◆

日本ではこういったベランダをデザインして魅せるというところは、まだまだ少ないです。

 

 

橋が繋いだ人とモノ

デンマークを結ぶオーレスン・リンクという橋が出来てから、人とモノの流れが劇的に変わったことでマルメはスウェーデン第3の都市となりました。

確かにドイツ、デンマークに一番近いスウェーデンの都市となったことで、大学の活性化含めて魅力が高まったものの、人の流入によりやや治安が悪化しているところも見られるそうです。

 

アクセス:

◆野生の木の実。あちこちで見られる◆

 

首都ストックホルムからよりも、デンマーク側からのほうが非常に近い距離に位置しているため、ここを目的とするならコペンハーゲン・カストラップ空港を利用しましょう。

コペンハーゲン・カストラップ空港からマルメまでÖresundståg1008路線(オーレスンターグ)3駅 malmo centralstationにて下車。鉄道は有名なオーレスン・リンクという国境橋を利用します。