イタリア:フィレンツェ建築と風景
ヴェネチアが水の都だとすると、フィレンツェは花の都と言われる。所以は、フィレンツェの代名詞であるドゥオモからくる。
ということで、結構フィレンツェの観光というと真っ先に、ドゥオモに向かいがちだが、おススメしない。まずは、フィレンツェの都市全体を、見渡そう。
いきなり、ドゥオモに行くと、ここどこだっけ?といわんばかりの細い道を通っていき、いけるのだが、自分がどこだかわからないまま見学するというのも、ちょっと寂しい。
絶対的なおススメは、ミケランジェロ広場からの眺めである。
フィレンツェの風景写真はかなりのものがここから撮影されている。夕暮れ時が一番良いタイミングで、プロポーズするにはもってこいの場所になっている。
フィレンツェのドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂):アルノルフォ・ディ・カンビオ、フィリッポ・ブルネレスキ等
クーポラとジョットの鐘楼が有名。ここも展望台になっている。が、これ自体を見れないのでやはりあまりお勧めしない。カンピオが正面のファサードを設計し、このデザイン含めて称賛されているもの、建築目線で行くと、ブルネレスキのドームにある。当初コンペによって、ブルネレスキが選抜され、その工法がこれまでにないものだった。その内容とは、普通、木の仮枠を施したうえで、この巨大ドームを作るのだが、それを仮枠なしで設計するというとてつもないものだった。
単純に言うと、地道に塔の下部からレンガを積み上げていくというものであるが、レンガを利用する素材の軽さと積むときに板の方を利用して、ちょうどドームになるように積み上げていった。
クーポラの内側には、ヴァザーリとツッカリによる最後の審判が描かれており、この世紀のスター大集合のような状態だ。この時期での世界最大のドームであり、世の中の「初めて」が多く利用、表現されている。
ヴェッキオ橋:タッデオ・ガッディ
フィレンツェでの最古の橋。そして、橋自体が店舗にもなっていることで有名。
橋×店舗のパターンではないが、
橋×パヴィリオンのパターンで行くと、やはり、ザハ・ハディドのこれが有名だろう。
サラゴサ万博パヴィリオンブリッジ(Arupウェブサイト)
がある。こういった土木と商店建築の融合は素晴らしい。
フィレンツェのホテル。イタリアとドイツによくあることだが、ダブルベッド、ツインベッドといっても、この大きさなので、出張時で同室になるパターンは要注意である。この写真は、ベッドを分けたら、ツイン。同じにしたらダブル。と言われる。カルチャーショックを受けるところの一つである。
レストランにて。こういったコースのレストランはフィレンツェには無数にある。食事に困ることは無い。
フィレンツェの10月の朝は肌寒い。ただ、日本にはない風景に、その肌寒さも、忘れてしまう事でしょう。