1.元ネタについて
漫画「東京グール(東京喰種)」で出てくる言葉だ。ヤモリ(ジェイソン)という、いわゆる主人公から見て敵が、拘束された主人公に対して放った言葉。
「この世の不利益はすべて当人の能力不足」
この言葉を目にしてから、私自身結構この言葉が好きだ。仕事の中で失敗した時などに、たまに頭の中にこの言葉が駆け巡る。この言葉は、作中でも複数回出てくることになる。上司から部下へ。はたまた、主人公自身にも問いかけられる。
2.社会に落とし込むと、好き嫌いは別れる言葉
この言葉の意味するところは、不利益と自分が感じた時点で、それは全て自分の責任ですよ、という意味に他ならない。不利益というのは、個々の感覚によるものが大きい。自分自身でしか、不利益なのか、またはそうでないのかは判断が出来ない。
だから、他人が不利益を被っていそうだなと思っていたとしても、自分自身が平気であれば、特段問題ない。
自分自身が社会的に不利益を被ったと思った時点で、それは自分自身の能力不足という意味と同等ということだ。
この言葉の好き嫌いは、文句や理由を付けて何か言いたい人は嫌いな言葉に違いない。
「だって・・・」「でも・・・」の反論を聞いた時、この言葉が好きな人から見たら能力不足を露呈していると、見えてしまうはずだ。
3.「運も実力のうち」=「すべて当人の能力不足」
更に突き詰めると、運と言われているものすら、自らの能力不足として捉える人もいる。そういった人からすると、「運も実力のうち」=「この世の不利益はすべて当人の能力不足」
という言葉は同義語になる。不運だった、たまたま悪い事が起こってしまった、そういった事すらも、自分の能力が低いから仕方がないと感じるのだろう。
4.重要なこと、能力不足だから、どうする!?
誰しもが人間なので、不運と思う事、理由を付けたくなる事は生きていれば沢山出てくる。それが能力不足として捉えた後が一番重要だ。
能力不足だから、その後どうするか。ここでまた行動が分かれてくる。
以前に書いた、何かに感化された後のアクションを起こす割合だ。
行動する人25%、継続する人5%、仕方なくやるを取り除く企業の研修、普段の上司からの指示などいろいろな場面で、行動する、継続するを余儀なくされる。 色々調べてみると、調査条件にもよるが行動する人25%、継続する人5%だという。これは、100人いたら、70人は行動しない、25人は1回は行動する、5人が継続するということだ。さすがに、一般的な小さな指示(新しく会議の議事録とって。とか、印刷してとか)で行動しない人はほとんどいないだろうが、研修を思い出してほしい。研修で取り組んだ課題を実際、行動に移した人はい... 行動する人25%、継続する人5%、何もしない人70% - 株式会社フルーム |
結果的に不足していた能力が身につくことが出来れば、不利益を被ることなく、出来なかったことが、出来るようになった相乗効果で、別の新たな領域やジャンルへと踏み出すことも出来る。年齢を重ねるにつれて、どうも新しい能力を付けるという事が億劫になってくる人もいると思う。
そんな時は、最近不利益を被ったことは無かったか考えても良いかもしれない。
不利益は、いつだって能力を付けて倍の利益になってくはずだ。