春、契約更改の時期
3月から4月にかけて年度毎の契約の案件が多い企業にあっては、ここで本年度の見通しが既に立ってしまうところも少なくないだろう。この時期は、去年の成果の振り返りとしては丁度いい。大規模な案件ほど、先々決まっていくものが常であり、経営者は経営方針発表会などを開き、社内や投資家向けに将来ヴィジョンを語っていく。
ミクロに落とし込むと、一人一人の動きの積み重ねが、その将来ヴィジョンを成し遂げていっているといっても過言ではない。
今年は安泰だと思う企業は、そのまま突き進んでいけばいいかもしれない。
一方で、見通しが悪いという企業は、いわゆるピンチの状態を経験することになる。
ピンチに陥った場合の社内はどうなる
ピンチの状態は企業や社員にとっても、不安が募りやすくなり、人事でいうと離職が高まったり、営業でいうとモチベーションが低下したりする可能性が高くなる。そのピンチの状態を経営幹部だけにとどめて、情報公開しないという事を行うパターンもあるが、社員個々人に今ある現状を完全に共有し、そのピンチがチャンスであることを意識させていくという事もある。
ピンチの状態をチャンスととらえられるかどうかは、これまでの経験もものを言わせる。昔、もっと困難な局面を乗り越えてきた経験がある企業や人にとっては、その時代を想起させて、「できたという経験」を糧に、今回も乗り越えていこうとする。
ピンチの捉え方を変える
一方で、そういった局面を持ち合わせていない企業や人の場合、とにかく、どうしようと思ってしまい、狼狽する可能性がある。ただし、冷静に考えてみると、こう捉えることは出来ないだろうか?
・契約が少なくなり、時間が増えるから、新規案件に注力できる
・今の契約は利益率が悪いため、もっと利益率の高いものが獲れる(作れる)
よいマインドを持っている人は大抵このように考える。確かに失うものではあるが、もしかしたらそれは、失った方が先に進めることになるかもしれない。そんな感じだ。
もう一つ確かなことは、
ピンチをチャンスととらえる人は、ピンチというマインドを引きずらない。その代わりに、行動が増える。行動していれば、おのずと結果はついてくるものだ。
人生の中でも大事なマインド
これは、ビジネスの領域だけではなく、人生でも大事なマインドになる。大変な不幸にまみえようと、そこから立ち上がり、動く人は事態を変えることが出来る。誰かがサポートしてくれるのを待っていると、それは一生サポートされない可能性もある。その待ちの間に、誰かは動いて自らを変えていっている。
今、ピンチを抱えている人は、非常にもったいない!
それは、チャンスなのだから。