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コロナウィルスの影響と予測、そしてビジネスチャンス

1.コロナウィルスの現時点での影響

コロナウイルスの影響は、株価の下落に始まり、東京五輪の中止や延期の問題、移動の制限など大きな余波を与えている。

金融経済と実体経済のどちらでも影響が出ているため、FRBの利下げ0.5%の緊急対応や、日本も経済支援措置をとっている状態だ。

コロナウイルスの影響は、幅広い。特に東京五輪開催までは、株式は大丈夫だろうという楽観予測が真逆になり、仮に東京五輪が中止となれば5.9兆円もの負債となるとも言われている。

足元で恐ろしいのは、移動の制限だ。移動の制限がかかれば、交通機関はもちろん、それに付随する宿泊業、飲食業に余波が来る。実際に周りでもそのような状態だ。一部、マスクメーカーや日用品メーカーには特需となっているものの、他の業界の景気が悪ければ長続きはしないだろう。


2.コロナウィルスのもたらす今後の予測

今後の予測として、コロナウイルスの感染拡大がいつ、何をきっかけにストップするかという条件が必要になってくる。

感染症学は全くの門外漢だが、今の広がりを見ていると(各国の統計が正しいと仮定すれば)、

・多湿地域では広がりが少ない

・気温は感染にあまり影響は無さそう

と言える。

多湿地域で広がりが少ない事を見ると、日本でも梅雨入りと共に感染拡大は終わるのではないかと考える。

一方で世界に目を向けると、常に乾燥した場所は存在するので、そういった場所での拡大防止の施策をこれからどれだけ各国政府が打てるかどうかがカギと思われる。

日本だけが感染拡大が止まったとしても、日本の消費国となっている中国・アジアが復活しなければ、金融経済、実体経済ともに復活は無い。

さらに、日本は東京五輪というこれまでは、経済の活性化のトリガーとなるべきイベントだったものが、もはや時限爆弾のようになってしまっている。

今後は、日本政府がどうこうというよりも、中国・アジア諸国の感染拡大がいつ止まるか、そして渡航制限、移動制限がいつ無くなるか、そのタイミングでしか、今までの消費を復活させる手立ては無いだろう。


3.ピンチをチャンスに変える

ただし、指をくわえて不確定要素に振り回されるわけにもいかない。ピンチをチャンスに変える必要がある。

業務量が減っているという事実をしっかりと受け止めて、新ビジネスにチャレンジする時間とする。

新しい領域に踏み出す時間とする。

そんな、モチベーションが必要だ。逆に、コロナウイルスの影響で利益は減ったが、作業時間は変わらない場合は、

作業効率を見直してみる時間に充てるのも一つだろう。

東日本大震災の時がそうだったはずだ。関東・東北を中心にあらゆる移動手段が断たれた中で、その制限された時間を有効活用した人とそうでない人、2つにきっぱりと分かれたはずだ。


4.何が起きるか分からない、変えるものと変えないもの

結論は、いつ、何が起きるか分からないから、落ち着いている時を見計らって、変えるものを見定め徹底的に変えようということだ。一方で、これまで貫いてきた信念やモチベーションなどの類は変えないようにする。

昔、とある自治体の身障連(身体障がい者福祉団体連合会)の会長にこんなことを言われたことがある。

「明日死ぬと思って、今を生きよ。今日の酒は一層深みが増すだろう。」

反芻しながら、その日は会長と別れた後、徹底的にやるべきことをやった。

たしかに、その日の晩酌は格別だった。

記憶に刻まれるほどに、やりきれているか。

サミュエル・ウルマンの詩の通り、苦悩、恐怖、失望により気力は地にはい精神は芥(あくた)になる。

サミュエル・ウルマン 青春の詩この詩との出会いは、十数年前の安藤忠雄さんの講演会に何度か行っていた時だった。いつも安藤さんの講演の最後では、この詩の紹介があり、まだまだこれからという事を聴者や自分にも言い聞かせていらっしゃった節があった。       青    春 青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ 年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老い...
サミュエル・ウルマン 青春の詩 - 株式会社フルーム

だからこそ、今日を自分でやり切ったと言えなければならない。体のイイ理由で、コロナウイルスという言葉を乱用せず。

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