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AIでの画像認識・制作の進化(NVIDIA AI PLAYGROUNDより)

NVIDIAがGauGAN(ゴーギャン、ポスト印象派の画家の名前)を発表してから、NVIDIAがオープンしている AI PLAYGROUNDを実際に使ってみた。現在のところ、Image Inpainting以外はまだ開発中となっているが、GauGANも含めてかなり魅力的なツールが出てきている。

ちなみにNVIDIAとは、アメリカのサンタクララにある半導体メーカーでAIに欠かせない機械学習で利用するGPUなどを開発する企業だ。

 

今回は、NVIDIA AI PLAYGROUND の中のImage Inpaintingを使って、不要な物体を消す技術をご紹介する。

 

この写真を見て思う事

この写真を見て、何を思うだろう?一人の女性が湖をベンチで眺めている写真だ。

 

 

 

 

しかし実際は、もう一人いた。

 

 

 

この加工をフォトショップで行おうと思うと、スタンプツールなどを使って処理を行っていくことになるが、そういったプログラムを組むことなく、消したい部分をマークすることで、5秒でこの画像が作成できる。

 

ここで重要なのは、

 

・最初の写真で違和感はなかったか?

・処理にどれだけ時間を要したか?

 

の2点になる。

 

Image Inpaintingはいたって簡単

 

◆Image Inpainting初期画面◆から入っていき、下記のように適当なイメージ画像を入れ込み、消したい部分を選択すればよい。

◆PC内の画像で好きなものを選択◆

 

 

◆イメージがセッティングされたら、拡大率を指定◆

 

◆消したい物体を指定(範囲はそこまで細かくてもOK)◆

 

◆生成前と生成後の画像。ここで比べてみると、違和感が分かる。ベンチに黒い線がちょっと残っている◆

 

 

 

今回発表されたGauGANの技術とは

 

Image Inpaintingとは違い、物体を消すのではなく、物体を生成する事を行うことができる。

 

予めマテリアルを設定しておき、その色(マテリアル)で塗ることによって、「違和感のない」風景画像を創出することが可能だ。

 

今回の発表は見せ方もうまい。一見、幼稚園児がお絵かきで書いたようなイメージでさえ、あたかもあるかのような風景を生み出してくれるようにさせている(実際そうなっているのだが)。

下記の動画は開発中のもの。かなり綺麗な画像が、いとも簡単に作成できている。

 

 

 

「違和感のない」ということの重要性

 

違和感が無いという事はかなり重要で、フォトショップで事足りるのであれば結局人でやった方が良いという事になってしまうが、違和感のない画像を、いとも簡単にAIが作ってしまうのであれば話は別だ。作業も格段に効率化することが出来る。

 

 

AIによる世界の創造がもたらすもの

 

GauGANによって、自由な世界の創造が可能になる。実際、今回の紹介映像でも右側の画像だけ見せられたら、本当に世界にあるものとして理解されてしまうかもしれない。真贋を見極める目が大事になってくる。

 

これが、画像だけでなく、映像、音などに反映され、いとも簡単に作品を作ることが出来ていく。これにより、時間をかけて、丹精込めてつくった作品よりも、3秒で作られた作品が評価されてしまう可能性も出てくる。その時に必要になってくるのは、やはり作成における背景や作品への想いなのだろう。

 

 

今回参照したURL

NVIDIA AI PLAYGROUND  https://www.nvidia.com/en-us/research/ai-playground/

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