皆さんの仕事のセクションの中でも、企画部、経営企画部というところがあると思います。仕事の内容は全体的な計画策定(事業計画)からM&Aまで幅広くこなしているはずです。
どちらかというと、社内でもお金を使う方に属し、全体の動きを変化させていくことで大きなリターンを得ていく部署、箇所になります。
そのため企画部は非常に重要な仕事を司ります。
例えば、販売促進、営業、管理に対して企画が予算の配分を行う場合、この配分を誤るだけで全体のモチベーションの低下を招きかねません。販売促進からは、こんな予算で、どんな広告を打てばいいんだ・・・。営業からは、こんなに想定以上の予算どうやって達成したらいいんだ・・・。など様々な不満が出てくることでしょう。
このようになってしまう原因は、企画部が現場の声を聞かなかったことにあります。
職場でこんなことは起きていませんか?
・予算に対する説明がない
・予算だけが与えられて、計画は部署任せ
・期末での企画と部署とのフィードバックがない
こういった事例が多発していると、よくありがちな「現場の事をまるで考えていない」という声が大きくなってしまい、一層溝が深くなってしまいます。
企画というのは社内最大の調整役であると共に、体外に対しても目線を高くして考えていかないと良い提案が出来ず、全て絵に描いた餅で終わってしまいます。そのため、内部環境だけではなく外部環境にも目を配りながら未来を見通す力が必要になってきます。
その未来を見通す力は現場の実態を把握していなければ、ただの妄想であり机上の空論の提案をしがちになり、他部署との軋轢を生んでいくことになりかねません。そのためにも他部署との現場環境のヒアリングがどれだけ行われているかが重要になってきます。これは指標としてはごく簡単に図ることが出来ます。
・年間でどれだけ現場と話をしているか?
・現場との認識のズレが分かった時に、何回計画を微修正しているか?
全体計画は目標となるため、そうそうに変えることは出来ませんし、簡単に変えてしまうと、現場のモチベーション低下や企画部の不信感につながるため、微修正というのが肝です。
今、企画部にいる人は、実際どのくらい現場に行っているか?修正を行ったか?
逆に、
今、他の部署にいる人は、どのくらい現場の声が届いている計画か?
を見つめなおしてみてはいかがでしょうか?
現場の声が届いた計画というのは、その声が事業計画の中に文字・数字として盛り込まれているはずです。
企画部は楽をしようと思えば計画を作るだけなので、非常に楽な仕事になります。ただ、楽であればあるほど現場へのしわ寄せは甚大なものとなり不満もたまっていくでしょう。そうならないためにも、声が届いた計画を策定していくように心がけていきましょう。