花の酵母を使った珍しいお酒を造る天吹(あまぶき)酒造@佐賀県みやき町
今回、ふるさと納税の関係で取材に訪れた天吹酒造さん。
非常に面白い酵母で発酵をされてらっしゃったのでご紹介!
【試飲エリアへの扉が開かれるっ!】
花と米との出会い、きっかけ
天吹酒造では、世界でも珍しい花にある酵母菌を利用したお酒をつくっている。
花酵母に出会ったのは今から約20年前。学び舎であった東京農業大学の研究室に招かれ、研究中の花酵母でつくったお酒飲んだ時に、これだ!と思ったそうだ。
その出会いに至るまでに、当時、土の中から草木まであらゆる場所で酵母菌を無作為に探していた時に、研究室では花の蜜の中に酵母が生きているかもしれないという仮説があった。
仮説を検証する期待と不安の中で、実際に花の蜜の中から生きた酵母菌は発見され、その研究は天吹酒造の手によって皆様の手元まで届くようになった。
様々な花から見つかった酵母は10種類。
花の中にある生きたままの酵母菌をしっかり分離し、約30度で培養することにより、今のお酒が開発された。
【試飲ルーム】
花と米とのマリアージュ
花によって酵母の性格があり、それにあう米がある。
いわば、花と米とのマリアージュだ!
お米は地元佐賀から遠いところでは秋田まで厳選されたお米を利用。
この花酵母と最適な米をマッチングさせることで、一番良い酒を造ることが出来る。
また、お酒用に造られた山田錦などの酒造好適米とは別に、食用のお米でも、現在作っている最中である。
なぜ、食用のお米で作ろうと思ったのか?それは、酒造好適米よりも約半分の値段で仕入れることが出来るためリーズナブルに食卓に提供できるからだそうだ。
こんな風に楽しんでほしい!
お酒が飲む目的は、単純に酔うだけではなく、会話のため、癒しのためにあります。お酒と楽しく付き合ってほしい。
店舗HPより。非常にバリエーションが多いです!ご紹介した花酵母を使ったものから、素材にこだわったものまで。
これだけバリエーションがある酒蔵も珍しいのではないでしょうか?
佐賀県内有数の蔵から変えていくもの、変わらないもの
蔵は国の登録文化財に指定された明治、大正時代からの建物。その建物と造り方は変わらないもの。
変わったものは、地域から世界へ発信できる世の中に対して飲んでいただけることだ。
昔は地域の中での酒屋さんへの卸で仕事は成り立っていたが、今ではディスカウントストアやコンビニが増えそういった地域だけで完結することが出来なくなった。一方で、注文は国内の都心部や海外からも来る。相手にするのは常に人だが、こういった形で広めることが出来て非常にうれしい。ぜひ、ふるさと納税でもこの地域を知るために味わっていただきたい!
【10代目 木下武文さん】
【天吹酒造さんの情報】
2019年1月25日、26日、27日の3日間にて蔵開きの予定!
酒蔵見学もできますよ。https://www.amabuki.co.jp/brewery/simulation.html
URL:https://www.amabuki.co.jp/
アクセス:JR久留米駅下車、10分(タクシー)または、40番のバス(目達原行き、佐賀駅バスセンター行き)で20分「北茂安小学校前」下車。
【鹿肉のステーキに合うのは、いちご酵母の純米吟醸!】