日々の意識や行動に活かせる経営理念や会社の方針
色々な本や企業のウェブサイトで経営理念や会社の方針が掲げられています。
その経営理念は並々ならぬ経営者の考えが詰まっていることが多く、一文字一文字にこだわりを見せています。
そのこだわりがあるからこそ、社員はそれを自然と覚え、理解し、行動に移すようになります。
トップ経営者が有名なところから、そうでないところまで色々ありますが、今日は他の会社に勤めていても日々の意識や行動に活かせる、気づきがあるものを5つご紹介します。
①圧倒的当事者意識
リクルート
経営理念ではないですが、リクルート社員が日々意識して行動している意識になります。
当事者意識はもちろんなのですが、それが“圧倒的”なのです。この当事者意識というのは、誰もが他人のせいにしがちな部分をも圧倒的当事者意識があればこそ、自分の事と考えることが出来、反省し、次に生かすことが出来ます。
さらには、圧倒的当事者であるからこそ、それを個々が意識すると圧倒的に強力なチームが形成されることになります。
②つくる人を増やす
面白法人カヤック
面白法人カヤックは、名前が面白いですが、仕事や労務人事も面白い会社で有名な、れっきとした東証1部上場の企業です。
社長自身が様々な会社の経営理念を見てきた経営理念オタクと称するほど有名です。
その会社の経営理念です。つくる側にいることで、主体性が生まれ能動的に動き、新しい発想のプロダクトが自然と生まれていく。その源泉となるものが“つくる”という行為であり、それを“増やす”ことで会社を盛り上げて世に良いものを提供していけるという意味として考えられます。
③最良の作品を世に遺し、社会に貢献する
竹中工務店
竹中工務店といえば、日本の大手5大ゼネコン(清水、大成、鹿島、大林、そして竹中)の一つで有名です。
建設会社としては、普通は“建物”と表記されるべきところが“作品”と書かれており、“世に残す”のではなく、“世に遺す”。
そのイメージで行くと、竹中の作った建物は芸術であり世界遺産になるというように言っているかのようです。それだけ建設物に対する思いが強く、こだわりがあることを伝えています。確かに、5大ゼネコンの中でもデザインの竹中と呼ばれ、その名前と評判は経営理念に回帰しています。
④良品質主義、広告宣伝主義
桃屋
初めて見たとき、“広告宣伝”という言葉に疑問を持った人はかなり多いのではないでしょうか?私もその一人です。
広告宣伝がしかも主義になっているというのが経営理念なのですから。
企業HPを見てみると、こう書いてありました。
粋であたたかい桃屋の「味」、おいしく楽しい桃屋の「味」をお伝えします。
頭の中のイメージにあるTVCMやネット広告ではなく、あくまで桃屋は味を広告宣伝として伝えることを、広く伝えることを広告宣伝と表現しているようです。どこまでも味を伝え続ける主義を貫く思いが見て取れます。
⑤最小の資本と人で最大の付加価値をあげる
KEYENCE
高収益率を誇る企業として有名なキーエンスの企業理念の一つです。実は、企業であれば非常に当たり前の事です。
しかし、これが企業理念として謳われ順守されている企業は実は少ないと思われます。本当に最小限の経営資源で運営されているか?
自分の会社に置き換えてみると良いでしょう。最大の付加価値を提供できているでしょうか?自分の会社は本当に“最大”の付加価値を提供しているでしょうか。中々難しい事です。
ただ、この企業理念をキーエンスは体現していることが、IR情報やレポートからしてもお分かりの通りだと思います。給料が高いのも当たり前と捉えることが出来ます。それは経営理念で謳っている“最小の人」で最大の付加価値を上げているからです。
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いかがでしたでしょうか?様々な企業の理念が存在しますので、色々と調べてみるのも面白いと思います。ぜひ、自分の会社の経営理念、企業理念はどうか?振り返ってみてみるのと共に、共感できる理念、方針、フレーズを探してください。