UK:ロンドン建築と風景
オスロからUKまで移動。前述のボストンはロンドンより。夜、ヒースロー空港に到着したが、ヒースロー空港には常に活気がある。地下鉄と空港の接続で工事があり、遠回りした気がする。市内へはチューブで移動。
チューブは、地下鉄であり、路線網については、パリのメトロ、東京のメトロにかなり近いものがある。それゆえ、乗り換えがやや複雑。個人的には東京の各社入り混じる路線よりは全然マシ。
ビッグベン。ホテルにチェックインしたあと、そのまま地下鉄で移動して、最初に見た観光名所。夜9時くらいだったが、観光客で回りはあふれかえっている状況。すぐ道をそれると、ほとんど人がいなくなり、観光客がどれだけ集まっているかが凄くわかる。
サーペンタインサックラーギャラリー:設計:ザハ・ハディド
※夏季限定でサーペンタインギャラリーパヴィリオンとは別です。本元のサーペンタインギャラリーがあり、その増築をザハが行いました。パヴィリオンについては、1年に1度設計者が変わり、アラップと共同でパヴィリオンを設計します。
私が見学したのは12月で、アートの中身のほうは現代アートでした。位置づけ的には、21_21デザインサイトに近いかも。ケンジントン公園と東京ミッドタウンガーデンの規模を比較すると当然、ケンジントン公園の方が大きいですが、都市の中の憩いの広場としての用途を考えると同じで、その中のギャラリーの機能として近いかな。
ミレニアムブリッジ:アラップ、ノーマンフォスター
このミレニアムブリッジは、テートモダンのアクセスのため、大多数の人が利用することで横揺れが確認され、危険と判断され、2日後に閉鎖されたことで有名。超有名な構造設計会社のアラップの構造設計でもこういった予期せぬ?出来事が起きるのだなと。
テートモダン:ヘルツォーク&ドムーロン
テートモダンの増築についても、ヘルツォーク&ドムーロンがコンペで獲得し、すでにOPENしている。私が訪問した時は、目下建設段階で、テートモダン本体との接続がどうなるのか気になるところでした。このテートモダンのコンペは安藤忠雄の各種本で記載されている通り、ロンドンの中でも中心街に位置しつつ、さらに元火力発電所のリノベーションということで、非常に注目を浴びたコンペでした。元火力発電所の一つの施設要素として非常に大きなタービンホールがありますが、そこの利用の仕方や川への見せ方、見られ方などが評価されたのかなと思います。
ザ・シャードタワー:レンゾ・ピアノ
レンゾ・ピアノの高層建築というとオーストラリア、シドニーのオーロラタワーがありますが、あまり聞かない。そんな中で、いきなりロンドンの中でも最高層の建築となり、またこれが全てガラス張り。超高層のガラス張りは、光が当たる部分の熱とかをどう出しているかがカギになってきます。見た目きれいでも、中で仕事している人たちがしんどいのは辛いですからね。ロンドンには、ガーキンなど含めてシティの金融街中心にシンボリックな建物が多く存在します。シャードタワーについては、テムズ川の南側に位置し、ロンドンブリッジを渡るとすぐにあります。
シャードタワー周辺の再開発もかなり進んでおり、マーケットや新しいオフィスなど活気が出てきているエリアです。
大英帝国博物館グレートコート:ノーマンフォスター
とにかく無料で入れる!というのにビックリした。そして、ちょっと気になったのは、セキュリティ。結構テキトーなセキュリティだったけど、テロ対策とか大丈夫かな?大英帝国博物館の入り口は荘厳な様子ですが、前面の庭園については、憩いの広場になっている。場所については、大通りとは面しないので、ちょっとだけ迷うかも。
グレートコートは博物館の中心部に位置しており、ベルリンのライヒスターク同様、大きな円筒状の空間が広がっている。天井のガラスパターンがきれいで、差し込む影までが芸術になる。
ここも、ルーブル美術館級とは言わないまでも、相当のフロアスペースが展示に割かれているので、歩くのにはかなり疲れる。休憩スペースも限られているのでじっくり見る人は、いったん外に出て、お昼食べてまた再入館してもいいだろう(無料だし)。
食事は、金融街近くのバルで。恒例のフィッシュアンドチップス+ビールでしたが、面白かったのは、金融街のビジネスマンも昼はビールで一杯が、平然とあるのが、凝り固まった日本とちょっと違うなーと感じた一番の出来事でした。