地域活性化にサブスクリプションモデルは利用できるか?
最近、食べ放題、飲み放題の毎月定額制利用権が流行という事を聞いて、トレーニングジムから始まり色々なサービスがサブスクリプションモデルになっている。
サブスクリプションとは
サブスクリプションモデルのサービスというのは、月単位や年単位での条件付き権利を発行し、その条件下で期間に応じて料金を支払うサービスの事だ。
例えば、
トレーニングジム利用権、音楽聞き放題サービス、動画見放題サービスなどがある。
これらに共通して言えるのは、初期導入費は高い(設備費、システム構築費など)が、利益率が高いものにあてはまる。
このパターンで行くと、髪切り放題のようなサロンのサービスもできてきてもおかしくない。(髪切り放題というのは、ネーミングがイマイチだが・・・)
ユーザー側、サプライヤー側双方にメリットがあるため最近出てきたサービスのほとんどはこういったモデルが多い。
一方、デメリットも存在する。一番大きいものは、サプライヤー側の固定客が既にいる場合このサービスの導入で客単価が下がってしまう恐れがあるという事だ。また、こういったビジネスモデルの場合、条件説明が不十分としてクレームになるケースが多い。
地域活性化に導入できるか?
このサブスクリプションを、地域活性化に応用するとしたらどういった事が挙げられるだろうか?
〇〇し放題をキーワードとして考えてみると、
・入場し放題?
・シェアルームし放題?
・エリア限定で食べ放題?
・スペース借り放題?
などが挙げられる。実際、エリア限定で食べ放題の案は私が企業に勤めていた時も発想としてはあったが実現できなかった事例だ。
この4つのうち、シェアルームやスペースの利用し放題は、既にAirbnbなどの民泊プラットフォームやスペースマーケットなどの場所貸しプラットフォームがあるので、このプラットフォームが定額制サービスを導入すれば実現が一番早いと思われる。
一方で、入場し放題とエリア限定で食べ放題は、ベースの説明から必要なため合意形成がかなり難しい領域ではないかと考えられる。
一つの施設や店舗だけでのサービスだとインパクトがかなり弱いので、複数の企業が一気に行う必要がある。このとりまとめは尋常ではない労力が必要になってくる。これが、地域活性化のキーマンの役目になってくることが多い。また、支払い条件なども気を付けないと、ユーザー側へのメリットが薄れてしまい全く使われないことも考えられる。
ユーザー側に安価だと思える金額を設定できるか否かは、各企業が定価よりも何割かを値引きせざる負えない(または、一定回数以上の利用は無料にするなど)ためここのハードルを越えないと、入場や食事に関連する地域版のサブスクリプションは難しい。
一方で前述した、既にプラットフォームがある素材については音頭を取るべき会社があるので、こちらはやりやすいだろう。
これからも、ユーザーに人気なサブスクリプションモデルのサービスはドンドンと増えていくと思われる。
今回紹介した案以外にも妙案があれば、コスト面を鑑みて実践してみたい。