コペンハーゲン・カストロップ空港に飛行機が着陸する前に見えるのは、広大な海に広がる洋上風力発電だ。
風力発電大国であるデンマークはヴェスタス社をはじめとする風力発電メーカーが軒を連ねる。ぜひ、ここを訪れるときは右の窓側をお勧めする。
また、カストロップ空港はコペンハーゲン中央駅まで非常に近い位置にあり、コペンハーゲン中央駅までも約30分以内で到着する。
日本だと福岡空港と博多駅のイメージだ。(福岡空港―博多駅はもっと近いが)中央駅では昔ながらの駅舎が建っていて周辺もそのデザインで統一されている。
豆知識になるが、コペンハーゲンは現地のデンマーク語ではケベンハウンという。駅を降りたすぐそばにあるのは、有名なチボリ公園だ。岡山県倉敷市でもチボリ公園を模したパークがあったが今では商業施設に代わってしまっている。本家はここだ。
レム・コールハース設計のDAC(デンマーク建築センター)が建設される前だったので、行くことが出来なかったが、他に有名なヘニング・ラーセン設計のデンマークオペラハウス、シュミット・ハマー・ラッセン設計のデンマーク王立図書館(通称:ブラックダイヤモンド)をご紹介し、街並みについてもご紹介する。
デンマーク王立図書館
設計はシュミット・ハマー・ラッセン。ブラックダイヤモンドと呼ばれるのは、その外壁の黒く輝くところと、非常に重厚感のある建物からだ。図書館のほかに、コンサートホールも備えており、訪れたときはたまたま日本人音楽家が舞台だった。
黒い2つの塊の間はガラスのホールで繋がれており、コペンハーゲン湾を眺められるように設計されている。現在ではレム・コールハース設計のDAC(デンマーク建築センター)も横並びに併設されているので、一緒に見ると良いだろう。
デンマークオペラハウス
設計はヘニング・ラーセン。大きく突き出した屋根が非常に印象的に映る。こちらはデンマーク王立図書館とは対岸に位置する。どちらもコペンハーゲン湾に面しているが、こちらの特徴はやはり、突き出した屋根に湾の水面が反射して起こる、屋根表面のゆらぎだろう。
世界のオペラハウスというのは、ヨーン・ウッツォンのシドニーオペラハウスを皮切りにスノヘッタのオスロオペラハウスなど含めて非常にシンボリックな建物となっているものが多い。ぜひ、東京もこういった世界に誇れるオペラハウスをつくってほしいものだ。
ニューハウン
一般の観光だとほとんどの人が訪れるところだ。レストランが軒を連ねており、観光客が写真を撮るには絶好のスポットになっている。かわいい小さな、色鮮やかな家が立ち並ぶ。ニューハウンの先端が港になっているため、ここからどこか別の場所に移動する人も多い。
ニューハウン近くのコンゲンスニュートー広場も広大な広場になっていてゆっくり過ごすにはおススメのスポットだ。
クリスチャニア
ここは若者向けのスポットになっている。スポーツ複合施設があることも理由の一つだが、2004年までこのエリアは大麻が合法だったことによる。
オペラハウスの背面に位置するエリアなのでぜひ訪れてみると良いだろう。
他のスポットとおススメの歩き方
3大がっかりスポットと呼ばれる人魚像の背後にはカステレット要塞があるので、人魚像でこんなもんか・・・と思った人はこちらの要塞や要塞から徒歩5分程度にあるアマリエンボーに行くことをお勧めする。
また、バスや路面電車などの交通網はかなり整備されているが、遠方でこれが見たい!という人以外は徒歩をお勧めする。中央駅からこれまでご紹介した施設は最大でも40分だ。ホテルに鞄を置いたらぜひ徒歩で散策してみよう。
綺麗な街並みが整っているので、歩いていても全く苦痛にならない。建築好きには、コペンハーゲン中央駅から電車で40分程度の場所にあるマルメがおススメだ。サンディアゴ・カラトラヴァのターニングトルソタワーとマルメの再開発地域を見ることが出来る。
アクセス:
◆クリスチャニアエリアを結ぶ橋から対岸のオフィス群を眺める
コペンハーゲン・カストロップ空港からコペンハーゲン中央駅まで電車で約30分。
紹介した施設は徒歩圏内で移動可能。1日滞在でさらっと見ることは可能。2日間滞在できるのであれば、別の街にも寄ってみよう。