オランダ:デルフト建築と風景
デルフトと言えば、フェルメールのデルフトの風景(眺望)ですね。
なお、真珠の耳飾りの女で有名なマウリッツハイス美術館は隣町のデン・ハーグになります。
アムステルダムからはインターシティ(IC)約1時間程度で到着。オランダは小さい国でありながら、現代建築の宝庫であり、効率よく回ることが可能です。
ここの現代建築は、デルフト工科大学で見ることが出来ます。
デルフト工科大学(TU DELFT)図書館:MECANOO(メカノー)
屋根と芝生が一体型になっている図書館で、一見の価値ありです。
オープンスペースとの連続性があり、西洋芝のため荒れにくいこともありますが、ちゃんとメンテナンスされているため、見栄えも良いです。
図書館の蔵書数としては、ユトレヒト大学のほうが断然多いですが、こちらも機能がしっかりと備わっており、黒川紀章建築でよく利用される円錐の塔の部分が中庭となって、図書館内に光が入ってくる仕組みです。
コールハースが好きそうな斜面が屋根として利用されており、空間も含めて綺麗に設計されています。屋根に傾斜がかかっていることで、空間の広がりが形成され、快適な空間が保たれている印象です。オフィスとしてもこういった設計は今後増えていくのではないかと思います。
デルフト工科大学へのアクセスは、デルフト駅より徒歩20分。こちらも中心市街地を通っていくと、オランダらしい風景を見ながら行くことが可能です。
ユトレヒト同様、ここも河岸の水辺とのレベルが近く、親水性に富んだまちづくりになっており、さらに自転車が無数にあります。私が訪問したのは2008年と、今から10年前でしたが、レンタサイクルも充実しており、平地なので十分快適に走ることが可能です。
あとは自転車移動が有名ともあって、列車に自転車ごと乗車できるシステムが秀逸です。こんなシステムができるのは、車両自体が平米数が日本よりも多く、車移動を行う人と自転車&列車移動を行う人の割合がちょうどよいあんばいになっているからこそです。折り畳み自転車でも日本のラッシュ時間で乗り込んだだけで批判の的になってしまいます。
オランダで現代建築周遊をするルートとしては、
アムステルダム―ユトレヒト―ロッテルダム―デルフト―ハーグ―アムステルダムで一周するのがベストで、一つの円を描くように移動が出来ます。
アムステルダムからデルフト直行の場合は下記になります。