携帯(モバイル)で重要な要素というと、「通信速度」「保存容量」「利便性」「デザイン」そして「バッテリー容量」が挙げられる。
バッテリー容量以外の、他の要素については下記の総務省の調査のように年を追うごとに比例、むしろ等比級数的に進化していることが分かる。
(出典)総務省「通信自由化以降の通信政策の評価とICT社会の未来像等に関する調査研究」(平成27年)
(出典)総務省「通信自由化以降の通信政策の評価とICT社会の未来像等に関する調査研究」(平成27年)
利便性の点では、使えば使うほどデータが蓄積されていくため、携帯自体がどんどんと自分仕様に柔軟になっていくが、バッテリー容量だけが2,3年という期間を経ると寿命が縮み交換を余儀なくされる。
全固体電池がリチウムイオン電池の次の候補として挙げられることが多いが、まだ材料調達、コストの部分含めて完全な販売体制には至っていない。
バッテリー自体も開発は進められているものの、データ処理が急激に進んだことや、スマホ、タブレットの大型化により消費量自体が増えてしまい、寿命自体が長持ちしていないということも進化しないとされる理由の一つでもある。
その様な中、都心では電源カフェといったようなスペースのニーズが増えてきた。
逆に言うと充電が無くなるという心配だけが脳裏に付きまとい、充電が出来るという安心を求めてその場所に行っている状態だ。
バッテリー進化しない理由
1)新たな技術開発が販売する前段階にある
技術上は問題ないが、高価な素材を使っているため市販までには至らない。そういう理由だ。
2)安価な素材で試してみるが、蓄電するまでには至らない
1とは逆のパターンですが、塩などで蓄電する技術を試みているところもあるようだ。しかしながら、これも技術上まだ難しい状態。
3)携帯(モバイル)ではそれ以上の要素が求められる
モバイルでは、
・小型化
・軽量化
・安全性
・使いやすさ
が更に追加要件として求められる。普通の大型蓄電池などでは、安全性・使いやすさは必要かと思うが、
それ以外は不要な要素になる。これら要素をすべて満たすという非常に多くの要素が求められるため技術的にも難しくなってくる。
逃れられないバッテリーからの呪縛
バッテリーの呪縛から逃れることは出来ない。
なぜなら、永久的に利用できるのであれば永久機関となり、世界のエネルギー問題は全て解決してしまうからだ。
以前、携帯自体にソーラーパネルがついたものが発売されたことがあるが結局のところ満足のいく発電と充電がなされなかったために今では販売されていない。
充電がない!という不安から完全に解き放たれることは出来ないが、不安を軽減するためにはやはり、最良の備えは予備バッテリーを持つことに限る。
バッテリーシェアの可能性
最近ではローソンの都内6店舗でもモバイルバッテリーの貸し出しが始まったそうだ。
携帯内だけでバッテリー問題を解決することは出来ないのであれば、他に頼るしかない。
もしかしたら、今後のサービスで“私の充電あげます!”といったバッテリーシェアなるものも生まれる可能性もある。バッテリー自体の進化とバッテリー提供サービスの進化で、他の通信サービスの進化に追い付いていく必要がある。その覇権をとる企業はどこになるのだろうか?
ライフスタイルに合った充電スタイルが求められる
外に出ると、公共施設、交通などでかなりコンセントやUSBコンセントがある施設が増えてきた。
例えば、全日空の最新型飛行機のエコノミーや国際線のビジネスクラス以上では、そういった設備が整っている。
また、鉄道やバスもそうだ。バスについては高速バスや観光バスの最新型のものについてくる。
ただし、新幹線は窓側しかないところや、新幹線以外の特急では車両が古く、そういった設備が無いところもある。
一番不便と感じるのは、地方のさらに僻地に行った場合ではなかろうか。車のシガーソケット頼りとなってくる。
今やスマホが無いと、地図も開けず路頭に迷いそうになるのだが、そういう時こそ周囲にいる人に聞くことだ。海外でもそうだが、スマホが無い旅行というのもまたいいものだ。(出張の時は間違いなく大変になると思うが)