企業特有の音を”気持ちいい音へ” SOUNDS GOODを利用してみた

SOUNDS GOODとは

オーディオブック配信サービスを行うOTOBANKは、“企業特有の音”を利用して、“気持ちいい音”コンテンツを配信するためのサービスを開始したそうだ。その名も、SOUNDS GOOD

 

例えば、バーナーの燃焼音、街の個性を表す音、製造過程で発生する音などだ。これらは単体の音だとなんだか味気ないが、ここを若手アーティストが、さらに“気持ちいい音”化することによって、企業はブランディングになり、若手の音楽クリエーターも日の目を見る場所としてマッチングされる。

 

音というのはまだまだ発展途上の部分が多く、広告で新しい試みとしては、ラジコのオーディオアドと同じく、サウンドマーケティングやブランディングといった類での新しいアイデアの一つと言えるだろう。

 

 

SOUNDS GOODを利用してみた

現在は10種類の音コンテンツを視聴可能な状態になっており、おススメはガスバーナーの燃焼音だった。イメージ通りのチリッっとバーナーと金属が接する音から、バーナーのゴォォーっと火を噴く音までがキレイにレコーディングとアレンジがされている。

さらには、音は繰り返しのコピーではなく、しっかりと長く集音されているものが利用されている。

 

最初にプロのナレーションの解説があり、音が開始するのも魅力的だ。

 

無料なので一度聞いてもらいたい。

 

 

デジタルサウンドで加工が簡単になっている中で、こういった現場の音が聞けるという魅力から、気持ちいい音を提供していくことは、単純な面白さもあり、よりその企業を身近に感じることができる。

 

 

視覚以外の企業プロモーション、ブランディング

五感の中で、視覚から入ってくるプロモーションはかなり進んでいるものの、その他の聴覚、味覚、触覚、嗅覚のプロモーションはまだまだ開発する手法は残されている気がする。自然に聞きたいなと思える、ユーザーと企業のハードルを低くする良い取り組みだと感じた。

一方で、コンテンツを守る事が並行して必要になってくると思われる。YoutubeはYoutube Musicを利用して、動画は停止しつつ音だけのサービスも提供してきている。

今回利用した、企業の音というのは、かなり特徴的だといえる。以前、企業自体を2次元化したコンテンツが流行ったように、企業というものは、ブランドイメージがある。今回の場合は、そのブランドを音で表す一つの試みだが、それが匂いであってもいいはずだ。

 

匂いや味というのは、これまで飲食関係だけのブランディングのイメージがあったが、視覚以外のブランディングは今回の事例の通り、過去の当たり前を覆すことになって行く事だろう。