人の信頼性は数値化できるか?J.Scoreを利用してみたら。

人の信頼性は数値化できるか?J.Scoreを利用してみたら。

 

J.Scoreという人の信頼性を数値化しようという試みが、みずほ銀行とソフトバンク出資のフィンテック企業で始まっている。

そこでは、AIスコアという、AIによりここまで蓄積された個人の細かいステータスを元に実際に数値化される。

始まったばかりのようだが、既にリワードと呼ばれる、そのステータスだからこそ受けられるサービスも用意されている。

今回はPC版を利用してみた。

UIに優れた作りになっており、最初に約20項目ほどの質問に答える。

・年齢

・郵便番号の前3桁

・勤め先情報

・家族構成

・ローンに関して

などだ。これを登録すると早速数値が出てきた。現在の私の場合、440とのこと。

スコアアップというのをクリックすると、さらに細かいお金、生活、さらには性格までヒアリング項目がある。

ちょっと全て行おうとすると時間がかかるが、この情報を入力することで制度の高いスコアが出てくるようだ。

最終的には、この数値の応用先となってくるが、現在はマイレージを貯めた際にステータスが上がるようなイメージで、

様々なステータスサービスが用意されている。

ちょっとここで、商売っ気が見えてしまったのが、メンバーシップ>レンディングの中で、スコアによる貸付額上限などが

表示される点だ。もっともスコアが600以上ないとそもそもレンディングサービスを受けることは出来ないのだが。

今後、AIスコアによるリワード特典が限定サービスなどでさらに価値があるものに増えてくれば、登録者も増えてきて、さらにスコアの精度も上がっていくのかなと思われます。

これまで幸福度の数値化、健康の数値化などいろいろな、定性的と言われてきたものを定量的に扱うサービスが出てきています。

このスコアはクレジット審査などには既に裏側で応用されている気がします。それが表にサービスとして出てきたというイメージです。

人の信頼は、どこで図ることができるのか?人を裏切ったら、マイナス1点とどう反映するのか?そのマイナス点は妥当なのか?

そのあたりがAIの活躍する場面になるかと思います。今回の場合は、どちらかというと、企業対個人での社会的信用を図るものですが、個人対個人などのfacebookなどでの信用が

出てくると、非常に怖く感じるとともに、個々の活動が萎縮してしまうことになる可能性もあるので、今後、このような数値化の議論はますます波乱を呼んでいくと思われます。