3万種類に及ぶ年間取扱品種
いきなり驚きの事をお話するが、なんと、3万種類に及ぶ品種を取り扱う原種苗園さん。最初に思ったことは、3万種も見て覚えることが出来るのか!?ということだった。やはり、最初に入ってきた人たちは難しいが、ありとあらゆる苗に触れていることで自然と覚えていくのだという。
ただし、気を付けなければならないのは、目が出る前の状態。流石にこの状態では見分けがつかないので、しっかりとラベルを貼っておく。
品種ごとに名前が3つある
鮮やかな青を発する<メドーセージ>
3万種類にも驚くが、品種ごとにさらに3つの呼び名がある。ご存じだろうか?
①学名
②和名
③その地方での呼び名
だ。
例えば、神事で使われる榊(さかき)。
これは、学名ではCleyera japonicaとなる。また、地方での呼び名というと、北海道などでは榊を全く別の言葉で表現されているそうだ。
専門業者同士での発注、受注ではこの3つの呼び名が飛び交うため、最初は完全に戸惑ってしまう事だろう。
佐賀県みやき町で全て作られることの誇り
佐賀県みやき町山田地区というところは、以前紹介した山田ひまわり園のさらに奥にある。そのあたりからは良質な苔(コケ)が取れる。そのコケをちゃんと栽培し商品としての価値を高める。また種から苗に至るまで、“すべてみやき町で育てた”ことへの自負と誇りを持ちながら、種苗を大切に育てていく。
抗えない気候と天気、そして病気との闘い
何といっても、天候と天気は毎年違ってくるため、育てることが一番難しいところだという。ブルーベリーの樹でも、去年と今年の収量は半分になったりするそうで、非常にメンテナンスは難しい。調整が出来ないものと闘っていくのは非常に大変だ。そのためには、気候や天気と寄り添いつつ、常に種苗を見て、しっかりとした管理をして行く事が必要になってくる。
また、病気という問題もある。草木ごとに違う病気が発生し、その対応方法も違ってくる。まず、病気を理解していないと対処方法すら見つからないだろう。そしてその対応策も適切なものを選ばないと、誤った対応となってしまい逆効果になる。
これからも、みやき町から生まれたことを誇りにしつつ、大切に種苗を育てて行く。
原種苗園さんスタッフの皆さん
その数3万種類!豊かな緑を提供する原種苗園
会社名:有限会社 原種苗園