カンボジアのシェムリアップと言えば、アンコールワットがあるところで有名だ。
福岡から上海経由でシェムリアップ空港に降り立つ。中国東方国空(MU)利用だった。
シェムリアップ空港から市内へはいわゆるトゥクトゥク(バイクタクシー)で一律9USD。値切ればもう少し安くなるかもしれない。空港に降り立った時から、親切な人たちばかりで、バイクタクシーをオファーする場所が、税関抜けて、すぐそばにあり過ぎて分からなかった私を誘導してくれた。
到着は深夜23:00頃。深夜到着でホテルに向かう時の風景で、大体の都市の賑わいなどが分かってくるが、ヨーロッパの地方都市などと違い、お店は24:00頃まで空いている所が多く、出店も出ており地元の人々たちで賑わっていた。
バイクタクシーで行く事約15分。
宿泊のおススメ、シクロダンコール
宿泊のシクロダンコールに到着。
なぜここにしたかって?そりゃ3泊で5,000円だったからだよ。しかも朝食付きで、プール付き。
1泊あたり1,667円換算だ。最近、東南アジアからウェブの仕事している人が多くなっている理由も分かった気がする。海外の雰囲気の方が、書き物等については集中しやすい事もあるかもしれない。
ベネチアを超える水の生活、トンレサップ
トンレサップ湖は琵琶湖の10倍以上の大きさという事で有名だ。シェムリアップ市内からは、こちらもバイクタクシーで移動できる。大体往復30USD程度が相場のようだ。私も30ドルで交渉した。所要約1時間程度だ。路面は市内から外れるほどに、悪路になっていく。整備されていないため、路面がぼこぼこだ。
これを思い出すと、数十年前のテレビの電波少年の企画の「アンコールワットへの道(の舗装)」を思い出さずにはいられない。
ちなみに、水上生活の風景をクルーズするわけだが、クルーズの前に入場料的なものを取られる。確か一人当たり30~40USD。最初は高いな・・・とも思ったが、それだけ価値のある風景を目の当たりにできると思う。
乾季になれば水深1mのところが、雨期には9mとなる、恐ろしいぐらい水面が変わる。その変化の中で巧みに利用しながら、水上に生活している人たちが、噂では100万人以上いるという。ここの生活を研究している人たちは多そうだ。なにせ、
・海ほど塩の影響はないにせよ、柱をどのようにして変えたり、基礎を作っているのか
・下水処理はどうしているのか
・電気・ガス類はどうしているのか
などなど、疑問がかなり出てくる。
中心部に進むと、さらににぎわった水上生活が見られる。風通しを良くするために間口は非常に多く、そして広く設けられており、物売りのボートも右往左往している。これを見ると、ベネチアとは比にならないくらい水の都と言える。ベネチアは徒歩で回ることが出来るが、トンレサップ湖の水上生活に至っては、間違いなく不可能だ。
ちなみに、水上生活にはアパートらしきものも出てきており、これまで家として独立していたものがほとんどだったが、最近新しくできたものに至っては、壁が一枚になっており、連続して住居が建てられている。家が独立していたのは、プライベート空間の確保と風通しを考えての事だろう。
水上集落を抜けた後のトンレサップ湖の全景。琵琶湖と違って、対岸が見えない事がお分かりだろう。
ちなみに先ほど湧いていた疑問だが、
・海ほど塩の影響はないにせよ、柱をどのようにして変えたり、基礎を作っているのか →ちょっと調べたが不明
・下水処理はどうしているのか →現場で見ると、水上のレストランなどは、日本でいう簡易トイレなどになっており下に受けがある
・電気・ガス類はどうしているのか →電気は、陸からしっかりと引っ張ってきている、ガスはカセットコンロ。
という感じだ。
蛇足だが、シェムリアップ~トンレサップ湖までの途中に、ロケットランチャーが撃てるところがある。日本円で1発あたり、5万円程度。投資家のJINさんがyoutubeに上げているので参照されたし。
魅惑のアンコールワット、タプローム寺院
アンコール遺跡群はご存知の世界遺産登録が行われている有名な寺院群だ。クメール王朝時代の遺跡群であり、クメール時代の美術がその石に今でもしっかりと刻まれている。アンコール遺跡群が衰退してしまったのは、現在のタイのアユタヤを拠点としていたアユタヤ朝が、アンコールに進入を度々行い、その存在を侵され始めてから、放棄してしまったことにある。
アンコールワットに刻まれたレリーフ群。素人ながら、どんなことが描かれているか、大体想像がつくぐらいだ。石の文化というものは、破壊されたとしてもそこに、少なからず証拠が残っているのがいい。確かに、アンコールワットの横にあるタプローム寺院については、樹木による侵略と倒壊が激しいが、こういった石の遺跡は今でもその昔の事を伝えようとしてくれている。
料金についてだが、アンコール遺跡群の周遊については、1日当たり大体30~40USDが相場でバイクタクシーは請け負ってくれる。アンコールワット遺跡群へのチケットは1日あたり37USD。これはアンコールワットのチケットセンター(なんと1か所しかない、そして市内からちょっと外れたところにある)で購入できる。アンコールワット・アンコールトムなどの主要の近隣エリアだけ周るのであれば1日で十分だ。
遠出を行おうとすると、3日券がおススメだが、シェムリアップで3日間ガッツリアンコール遺跡を回るとなると、相当の遺跡ハンターかアンコールに魅了された人かなと思う。
タプローム寺院の通路。アンコールトムを今回避けたのは、タプローム寺院はガジュマルの木に侵食されまさに崩壊しかかっている寺院だからだ。今では、インド政府も修復に手を貸しているそうだ。
シェムリアップ市内の環境と食事
これを見よ。ミニソウという。まさに、
・ユニクロっぽいロゴ
・ダイソーっぽい安さ加減と名前(DAISO → MINISO)
・無印良品っぽい文字(無印良品 → 名創優品)
生活雑貨が中心で、衣類なども売っているが、Japanese Designer Brandとして、日本を売り出していただいている。
全てをパクった究極系が今、ここにある。(中国で暮らしたことがある人にとっては、よく見るそうだ)
地元の人たちが家族連れでくる、ビュッフェスタイルの
焼肉&鍋 食べ放題 →1名様当り700円(別途飲み物 ビールは120円程度)
肉はオーストラリア産がメインで、結構しっかりとしているのに驚いた。タレはかなり独特だった。辛いか甘いかどっちか選べという感じ。ダシ文化の日本を改めて崇拝する。
焼肉と鍋を同時に楽しめてしまうというのも、凄まじいスタイルだ。ちなみに場所はココ。シクロダンコールホテルのはす向かいにある。
シェムリアップ中心地のRoyal Independence Gardensから、シンガポールでは超有名なラッフルズブランドのラッフルズグランドホテルアンコールを見る。この公園は非常に人が多く集まる場所であり、夕方はヨガっぽいことだったり、子供連れで散歩を楽しんだりしている光景が多い。
改めて思うのは、物価が安く、親切な人たち。魅力的に映ったシェムリアップ/トンレサップ湖でした。
ちなみに、九州で有名なスペースワールドの観覧車は、今シェムリアップの遊園地に移設されている。