中国の中でも巨大都市で外資系企業が参入する壮大な建物群に圧倒されることでしょう。
一方で、そのきらびやかな摩天楼とは別に保存されている建築物や昔からある建物などがその建物群の傍らにあり、様々な顔を持っています。今回は上海の先鋭的な部分と古来からある由緒正しき部分の両面をご紹介していきます。
外灘(ワイタン)
黄浦江西岸のエリアが外灘と呼ばれます。19世紀後半から20世紀前半まで租界地区となっており、そのため西洋式の建築から海外ブランドのお店が多数並ぶ。建築のデザインは西洋的な部分もありながら、完全な西洋ではない印象を受ける。
その理由は、ライトアップにあるのではないかと思う。ヨーロッパのライトアップはもう少し温かみのある色だが、外灘周辺のライトアップは煌々と輝くライトアップをしている点は比較すべき点だろう。
豫園(ヨエン)
外灘と双璧をなす上海の観光スポットで、豫園は楽しい園を意味する。入園料がかかる(大人40元)。
1559年より当時の役人の庭園として造られた、その後隣接する道教の建物の公園となった。今ではお土産店や飲食店が軒を連ねるようになっており、かなり観光地化している。庭園と言いつつ、観光スポットになり過ぎており、ゆっくりしようと思うと飲食店に入った方が良いだろう。
アクセス:外灘から豫園 徒歩で20分~30分。川沿いを歩きつつ、古城公園を目指すといい。
凌空SOHO
設計は幻の東京オリンピックメイン会場の設計者であったザハ・ハディド。Ctripという中国最大手の旅行会社もここに入っている。
ザハ・ハディドの近未来的なデザインの中に、最先端の企業やお洒落な雑貨・家具・飲食店などが複合的に入っている。
外部の曲面が内部にもそのまま使われているため、中々スペースの利用は普通の正方形のフロアよりも使いにくいかもしれないが、ここで仕事が出来るという楽しさの方が、不便さを上回るはずだ。
アクセス:Songhong Road駅より徒歩10分。
上海保利大劇院
設計は日本人建築家の安藤忠雄。かなり大きな劇場で大ホールは約1,500席、小ホールは約100席、水辺に面した野外ステージになり、特徴的なのは湖に面して建設されているため建物自体がオブジェのようになっている点です。
安藤忠雄の最近の作品は平面的な幾何だけではなく、立体的な幾何も利用している点が特徴的です。この建築も直方体に円筒形のヴォイドを差し込み豊かな空間づくりとなっています。同様の作りで行くと、メキシコのモンテレイ大学の創造の門や、アブダビの海洋博物館(未完成)などがある。
アクセス:白銀路駅より徒歩で約30分。
日本を結ぶ上海路線もLCC含めてかなり拡大してきた。上海の主要スポットだけを回るのであれば2日、ちょっとコアな部分まで観光するなら3日間は必要だ。
中国うなぎを上海で食べる。結構本格的で、前で焼いてくれる。味も日本で食べる中国産うなぎと大差なく(当たり前か・・・)