ダイレクトマーケティングの配布物における重要コンセプト
ダイレクトマーケティングは、チラシ、ダイレクトメール、サンプル提供などベースに色々な配布物がある。これらの魅力は直接購入者にアピールすることが出来るので有効な手段とされているが、往々にしてもらった方にとっては「またか」という流れで郵便箱から即ごみ箱行きといったイメージがある。
さらにひも解いて行動を見ていくと、
【電子媒体】
情報発信→媒体など閲覧→クリック→発信情報→利用 or ゴミ箱
【紙媒体】
情報発送→ポスト→開封→閲覧→利用 or ゴミ箱
という流れになる。
これをウェブサイトと同様に離脱率の観点から見てみると、
【電子媒体】
情報発信(100%)→件名閲覧(60%)→クリック(1%)→情報閲覧(0.5%)→利用 or ゴミ箱
【紙媒体】
情報発送(100%)→ポスト(99%)→開封/閲覧(90%)→利用 or ゴミ箱
程度だろう。
紙媒体は経費が必ず発生するだけあって、離脱率は低くなる。
しかし、なぜ紙媒体でも経験上、即ゴミ箱行きになってしまうのだろう?
それはひとえに、紙が捨てられやすいものだからだ。
検索で、「捨てにくいもの」で検索すると、
・お守り
・印字しきった通帳
・昔の日記
・アルバム
・太ってきれなくなった服
・野心(笑)
などいろいろと出てきた。
皆さんの家に置かれているもので1年以上使っていない(眺めているだけ)なのに、置いてあるものは、まさしく「捨てにくいもの」に該当するだろう。
捨てにくいもの=捨てられにくい
になる。ということは、お分かりの通り、「捨てにくい」と思われて、かつ、飾っておけそうなものになれば、それは自然と傍にある強力な広告になっているということだ。
ここからはアイデア次第でどれだけでも出てくると思う。
コストは紙よりも少なからず高くなると思われるが、その分アプローチ件数を減らせばコストは同じ中で、効果的なダイレクトマーケティングが出来るだろう。
電子媒体の場合は、件名、タイトル、画像などが重要なのは変わらない。これ以上に重要なものが、ITの進化によって出てくる可能性もあるだろう。(例えば、香水の匂いが実際お試しでウェブをクリックすると嗅げるなど)
紙の無駄遣いで、送付する者も受け取る者もお互い資源(紙、発送時に使うガソリンなども)を意味なく回しているだけなのは悲しむべきものになる。
この一手間の工夫で、有効なマーケティングを行ってお互いメリットがあるようにして行く事が今後は重要になってくるだろう。