あなたは病気です。それって本当に病気ですか?【予判ということ】
逆流性食道炎などを今、CMでこれは病気で、お医者さんに相談して、薬をもらえば治りますよという紹介がはびこっています。
冷静に考えると、今の時代だからこそ発生する生活習慣病の類は、昔からある病気が増えて啓発することは分かるのですが、こんなの病気にあったっけ?というのは、気を付けた方がいいと思います。
特にCMのスポンサーで、製薬会社がついているもの。
昔から病気としてあったはずのものなのに、あえて、「あなたは病気です」と語って、不安感を煽っているように見えてしまいます。
病気には、予防→治療→緩和ケアという段階があります。
予防・・・病気にならないための対策
治療・・・病気になった場合に治す対策
緩和ケア・・・病気が治らない場合に心を和らげる対策
この3段階の中でも予防が最初の入り口になりますが、その入り口に誘うかのような告知はどうかと思います。
結局、行きつくところは、みな、等しく死だと思うと、
長生きしたいという対策に行きつきます。
その病気は本当に病気なのか?それを疑うことから始まる、予防の前の「予判」というフェーズがあっていいものではないでしょうか?
予め(あらかじめ)、それが病気かを「自らで判断する」という段階です。
それが、究極のところ、死に至らないものであれば、予防する必要もなく、普通に生活すればよいものです。
今、昔は無かった病名が沢山あふれています。
逆流性食道炎という病名は、江戸時代にあったでしょうか?統合失調症という病名は、明治時代にあったでしょうか?これは、あなたは病気ですと医師が判断すれば、それで、その病気にカテゴライズされてしまうという危ない案内でもあります。
もちろん、既に予防や治療の段階に入る段階に入っていれば、その判断は間違っていないと思いますが、裏で薬の販売をプロモーションするための業界的な戦略などが見られてしまう場合は、私としてはまず、先に「本当に病気なのか?、昔からあって普通に暮らしていた人がいるんじゃないか?」ということを疑うべきだと思います。
結局は、死に至るトリガーで最短に来るものを、予防・治療していけば、長生きというほぼ万人に共通する課題解決になるのであって、それが死に至らないもので、かつ、日々の生活にさほど支障がないものであれば、そもそも改善しなければならないという段階でもなく、気にする必要など毛頭ないのです。
情報があふれる中でも、CMというのはまだまだインパクトがあります。そのインパクトすらも疑って、自らで予判していくことで、健康に対する不安に掻き立てられることのない幸せを継続していけるのではないでしょうか?