ソーシャルレンディングに見る脆弱性な基盤への投資

仮想通貨は話題を集めましたが、現在のところ完全に下火に。ソーシャルレンディングについても、行政処分が連発している状態に。ソーシャルレンディングの現状の問題点や投資として取り組む場合のリスクなどを見ていきたいと思います。

 

 

ソーシャルレンディングとは

 

仮想通貨は何となくイメージがつく人が多いと思いますが、

ソーシャルレンディングは、クラウドファンディングの投資型のものになります。クラウドファンディングだと、試作品やイベント招待などのリターンがあります。一方でソーシャルレンディングは、リターンがお金(配当)になります。

 

 

現状の課題は基盤が脆弱であること

 

ただし、誇大広告なのではないか?という資金集めから、審査の甘さ、担保評価の甘さなどもあり行政処分に至るケースが後を絶ちません。

 

仮想通貨、ソーシャルレンディングについては、まだ法律の穴をねらった部分のサービスに近い状態で、行政のお墨付きがあるとは完全には言えません。

 

みんなでお金をシェア(出し合って)して、何か大きな価値のあるものを得る。

 

ソーシャルレンディングも仮想通貨も同じことが言えます。ただし、基盤がしっかりしていない状態で、これらサービスが行われているので投資家が泣きを見ることになってしまいます。

 

投資信託、株式、FX、CFDなどとの違いはここにあります。

 

リスクの確認は必ず必要

 

ソーシャルレンディングは間違いなく、投資の見極めができているか否かにかかっています。利回り6%や10%とうたっているのであれば、そんなおいしい話はないでしょう。しかし裏には、貸し倒れリスクや返済遅延のリスク、元本割れリスクなどもあることを大きく告知しなければならないでしょう。

 

不動産やプロジェクト単位の投資案件というのは、ウェブ上だけでわからないことが多く、特に現場とプロジェクトマネージャーのコメント、体制については十分にチェックしておく必要があります。ただし、これには限界があり会社名などは公表できないことが貸金業法で決まっているため、限界があることは確かです。

 

あとは、ソーシャルレンディング会社の信頼度です。特に元本割れ案件数や訴訟になっている案件がないか否かなどは確認すべきです。

まだまだ発展途中と言わざる負えない、ソーシャルレンディングはこれからの基盤整備の中で世間一般に浸透していくと思いますが、法的な整備や世間の認知度合いが進んでいかなければビジネスモデルとしては中々難しいのではないかと考えます。