カナダ:トロント建築と風景

カナダ:トロント建築と風景

 

ボストンからトロントへ。アメリカは入国は非常に厳しい(面倒)だが、出国は非常に楽。トロントからロサンゼルスにこの後再入国するのだが、厄介だった。

 

飛行機から見たトロント市街地。都市計画がきれいにされているためか、高層建築は一本の通りに沿ってスッと並んでいる。政府主導かなと思われるが、空からだとここまでくっきり見える。このパターンの場合、線に沿って交通渋滞が発生しやすくなるけど、どうなんだろ?年末年始で車どおりが少なく、そこまでは確認できなかった。

 

 

トロントに来た理由は、ほぼ一つで、ダニエル・リベスキンドの建築、ロイヤル・オンタリオ博物館を見ることだった。

 

建築雑誌(確かa+u)で見たときに、衝撃で、旧博物館に増築するパターンが色々な手法がある中で、この解答はどうなんだ?と。

 

ロイヤル・オンタリオ博物館増築:ダニエル・リベスキンド

リベスキンドもザハに似ていて、外部空間と内部空間に連続性があるので、このトゲトゲ部分もしっかりと、フロアとなっている。キュレーター泣かせの建築という意味では、リベスキンドの空間が一番難しいと思う。なにせ、壁という壁がナナメなのだから。

 

脱構築主義は、間違いなく使い勝手という面では劣るが、いわゆるワクワク感を来館者に与えているのは重要で、どんな空間が体験できるのか?その体験こそが今後のハコもの系まちづくりには欠かせない要素になってくる。

 

 

もともとの博物館のフロアとリベスキンドが挿入したフロアをどう構築して、どのような導線にするのか?さらには、旧構造に対して新構造をどのように挿入するのか?もはや考える域を超える。

 

 

これに類似するのが、ドイツ:ドレスデン軍事博物館になるが、こちらの軍事博物館については、展望大部分など限定的な個所のみが外に現れており、圧倒されるのは、こちらの方になる。

 

 

1月のトロントは激寒で、地下鉄をよく利用した。年末年始ということもあり、あまり乗客がいなかったのだが、圧巻だったのは、各車両ごとの扉がないため、端から端までの車両が筒抜け状態で、まっすぐ見通せるのは日本の鉄道にはないつくりだった。

 

フランク・ゲーリーは生まれはここ、カナダ、トロント。ということもあってか、アートギャラリー・オブ・オンタリオも設計した。今回は内部は入らず。

 

 

ナイアガラの滝含めて、トロント発はアクセスも良好でオプショナルツアーの代表格になっている。特にトロント空港から直接、ナイアガラのオプションに行くこともできるので時短で観光したい方はカナダ側から入るのもよい。ニューヨークなどアメリカ側から飛行機でアクセスすることもできる。こちらはやはり高額。結局のところ何が一番みたいのか、体験したいのかによりますね。

カナダといえば、D-wave社など量子コンピューターに欠かせない会社が最近台頭してきている。科学技術関連でアメリカを出し抜く会社が出てきたことが驚きで、どんな人が開発しているのか気になる。

 

 

深夜便のトロント空港からロサンゼルス空港までの機内食。

なんでこんなに、オリーブがおいしんだろ。