最近、新聞などのメディアでAIという単語を目にしない機会は無い。そのAIの単語が出てくるたびに、これってホントにAIと言えるのか?ただのビッグデータ解析じゃないのか?と思う。
AIについては、強いAI、弱いAIの区別がだんだんと出来ているが、そもそものAIか否かの話が抜けている気がするので一度私なりにまとめてみたいと思う。
強いAI、弱いAI、AIもどきの違い
強いAI・・・人間の知能に追いつき、将来予測や行動計画を自ら策定し、マシン自体が意識を持つこと
弱いAI・・・ある特定の行動に対して学習を行い、学習の範囲内で予測・行動する
AIもどき・・・継続的に学習が行なわれず、データ解析して予測するもの
さらに簡潔にまとめると、
強いAI・・・思考、アイデアが生まれる
弱いAI・・・学習範囲内での思考を行う
AIもどき・・・継続的に学習しないもの全て
AIは日本語で人工知能ということもあって、知能でなければならない。知能というのは、学習することが必然的であり進化していることが前提になる。
強いAI、弱いAI、AIもどき、3つに対して「火をおこして」と命令したら
火をおこすという行為をAIに命令した場合、強いAIであれば、道具を集め、おこし方を考えて、火をおこすだろう。
弱いAIであれば、火をおこす事に特化し、学習したAIであれば、道具が与えられれば火をおこせるだろう。
しかしながら、AIもどきには、火をおこす事はできないだろう。
RPAとAIの違い
RPA(ロボットによる業務自動化)は事務処理の自動化で導入が進まれているが、RPAは今回の3つでいくと、AIもどきにあたる。なぜなら、学習して、新しい事務処理を始めることはしないからだ。逆に、RPAのAI版は出てくる可能性がある。
業務の自動化が、AIの学習によりAI自らさらに改善した事務処理を行うという事だ。
蛇足:攻殻機動隊のタチコマは強いAI
攻殻機動隊に出てくるAI戦車であるタチコマは、強いAIの筆頭格と言える。
最終的には、指示者の命令を無視して、人間のために最良なことを自ら考えて行動するシーンが出てくる。強いAIは、自分で思考し、アイデアを生み出すので、人間の脅威となるとも言われているがこれが、本当に脅威になるか否かはまだまだ先の議論になると考える。
弱いAIの進歩が今まさにトレンドである状態で、今後の強いAIが出てきたときに、どのような制限で縛ることで地球、人類に関する脅威となるものを制限しつつ、人工知能との共生が出来ていけば、さらに面白い世の中が実現して行く事だろう。